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胎児スクリーニングとは?妊婦健診時の超音波検査とは何が違う?

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/03


胎児スクリーニングは、妊婦健診で行われている検査のひとつであり、超音波検査のことです。しかし、妊娠健診で行われている通常の超音波と異なる特徴があります。では、胎児スクリーニングとは何か、どのようなことが分かるのか、また通常の超音波と何が違うのかを詳しく解説していきましょう。

胎児スクリーニングとは

胎児スクリーニングとは、妊娠健診で行われる、通常の超音波(エコー)検査よりも、さらに詳しく赤ちゃんの状態を調べられる超音波検査です。妊娠健診は主に赤ちゃんの発育を調べていますが、胎児スクリーニング検査では赤ちゃんに異常がないかを調べます。

目的

胎児スクリーニング検査の目的は、出生前の赤ちゃんに異常が見つかった際に、高度な医療が受けられる体制を整えるためです。しかし、精度の高い超音波検査であっても、発見できるのは、医師が目で見て判断できるものに限られますので、血液検査などで分かるような病気は見つけられないことを覚えておきましょう。

メリット

胎児スクリーニングは通常の超音波よりも精密ですので、時間軸まで分かります。立体的かつ動きが確認でき、自分の目で直接見ているような感覚です。2Dや3Dでは体験できない、リアルタイムで赤ちゃんが見られるため楽しめ、より愛着が深まり実感も湧くでしょう。また、母子とともに負担がなく、早産や流産のリスクがないこと、そしてその場で結果が分かるのが利点です。

デメリット

確定検査ではないので、結果が間違っている可能性もあります。染色体や遺伝子の異常は超音波検査では分かりません。そして、4Dならではの欠点として、動きますから比較が難しくなり、医師としてはじっくり観察ができないことや見逃しをする可能性があります。その点は検査を受ける前に理解しておく必要があるでしょう。

胎児スクリーニングで分かること

妊娠の週数によって、分かることが妊娠初期と妊娠中期によって違います。なお、時期は病院やクリニックによって異なりますので、あくまで目安です。赤ちゃんが発育するに連れて、内臓も発達し見やすく分かりやすくなるのですが、日本は母体保護法により、21週6日を過ぎると中絶の選択ができなくなってしまうので、下記の週数までに受けて知ることをおすすめします。

妊婦初期超音波スクリーニング検査

妊娠11週0日から13週6日の間に検査します。この時期で分かる赤ちゃんの状態として、先天性疾患である染色体異常による病気(ダウン症やトリソミーなど)が発見できること、体の病気をある程度見つけられます。ただし、すべての妊婦さんがスクリーニング検査の対象になるとは限らないため、かかりつけの病院で相談しましょう。

胎児超音波スクリーニング(妊娠中期)

妊娠20週前後に検査します。赤ちゃんの全身(頭、首、背中、胸、お腹、お尻、腕や脚、手足、心臓、肺、胃、腸など)の形状や動き、異常の有無など。たとえば、頭だと頭蓋骨欠損や脳室拡大、胸部だと心臓や肺の圧迫、脈拍の異常、背中だと脊椎の変形などがあります。ほかに、妊婦さんと赤ちゃんをつなぐ臍帯や胎盤、羊水などの大きさや形状、状態に異常がないか調べるのです。もちろん、妊娠初期のスクリーニングと同様に、先天性疾患の発見もできます。

妊婦健診時の超音波検査との違い

このふたつの大きな違いは、画像精度の違いによるものです。妊婦健診で使用される超音波の機器は2Dもしくは3Dであり、縦×横(×奥行)が分かる写真や絵のような静止画。一方、胎児スクリーニングの超音波検査は、3D(4D)です。縦×横×奥行(×時間軸)となるので、4Dであれば立体的かつ動画のような動きも見られます。しかし、医師にとっては、妊婦検査で使用される通常の超音波(2D)のほうが、異常を見つけるのに向いているという点もあり、胎児スクリーニングは必須の検査ではありません。

しかし、赤ちゃんの状態を見逃さないためにも1回は受けておくとよいでしょう。検査するタイミングは、妊婦さんやその家族が希望された場合、または通常の妊婦健診の際に、超音波検査で異常が見つかったときの精密検査として用いられます。妊婦健診で用いられる超音波では見られない、お腹の中の赤ちゃんが動いているところがリアルタイムで見られるのです。また、赤ちゃんや妊婦さんに無害なのでリスクはありません。

所要時間

妊婦健診時の超音波検査は数分から20分以内の限られた時間で医師が診察しますが、精密検査である胎児スクリーニングでは30分から40分かけて行われます。超音波でお腹の中の赤ちゃんの全身を見ていくため、観察するのに時間がかかり、妊婦さんの負担として検査中にお腹が張ることがあります。胎児スクリーニングを予約した日は、ほかの検査を一緒に受けられないことになるでしょう。

まとめ

超音波検査そのものは、出生前検査に含まれているので、必ず行われます。反対に、胎児スクリーニングは任意で、胎児スクリーニングの費用は実費になるのです。病院によって異なりますが相場は3万円から5万円。そして、機器の精度が違うため、妊婦健診は2Dの平面的な写真のようなものであり、主に医師が健康に問題ないか見分けます。胎児スクリーニングは、健康に異常があったと思われた際に、4Dの肉眼に近いもので、より詳しく見て確認するためと、妊婦さんやその家族に説明するときに理解が得られやすくなるでしょう。これらを理解していると、お腹の中の赤ちゃんのために受けるべき検査が分かるようになります。

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