新型出生前診断は安心?気になる安全性
近年、大阪の医療機関でも受ける人が増えている新型出生前診断は、赤ちゃんの疾患を出産前に確認できる検査です。異常の有無をあらかじめ確認できれば、より安心して出産に臨むことができ、その後の対応も可能になります。しかし、検査に対する安全性に不安を感じる人も多いのが実情です。そこで、新型出生前診断の安全面について説明しましょう。
新型出生前診断の特徴と受ける際のリスク
大阪の医療機関でも受けられる新型出生前診断は、母体の血液に含まれている胎児の遺伝子を調べる検査です。胎児に先天性の異常がある場合、およそ8割から9割の確率で発見できるといわれています。この診断方法は高い精度で異常を発見でき、母体や胎児の影響を軽減できるのです。
検査では胎児の染色体に異常がないかどうかを妊娠初期に確認できる特徴があります。医療機関によって検査ができる染色体には違いがありますが、基本的に対象となる染色体は13番と18番、そして21番です。これらを検査することでパトー症候群やエドワード症候群、ダウン症候群の発症を確認できます。ただし、染色体に異常があることが原因で起こるのではない、他の先天性の疾患を見つけることはできない点には注意が必要です。
保険に対応していない検査であるため、全額自費で受けなくてはなりません。検査費用として20万円前後がかかることになる点は、あらかじめ知っておきたいところです。何かとお金がかかる出産前に出費が続くのは負担に感じる人もいるでしょう。しかし、検査をすることで他の疾患が発見されることもあります。検査の詳しい内容については医療機関からしっかり説明を受けるようにしましょう。
新型出生前診断は安全性の高さが魅力
赤ちゃんに先天性の異常があるかどうかの検査では、非確定検査を受けたあと必要に応じて確定検査を受ける流れになっています。非確定検査では疾患の疑いが判明しますが、確証を得られるわけではないためです。
確定検査は非確定検査に比べると母体へのリスクが少なからずあるといわれています。たとえば羊水検査や絨毛検査では、羊水や絨毛を採取して染色体を調べるのですが、母体のお腹に針を刺す必要があるため流産するリスクもあるのです。その点、新型出生前診断は羊水や絨毛を採取しなくても、注射器による採血のみで済むため安全性が高いとされています。
非確定検査には、新型出生前診断以外にも超音波検査や母体血清マーカーなどがあり、これらも母体や赤ちゃんに高いリスクがあるわけではありません。しかし調べられることはそれほど多くなかったり、結果がわかりにくかったりするのがデメリットです。その点、新型出生前診断は簡単な検査方法でありながら、精度の高い情報が得られる点が魅力といえます。
このような優れた点と安全性が、近年新型出生前診断を受ける人が大阪でも増えている理由につながっているのです。もちろん医師の診断によっては、確定検査を受けることは必要になります。しかしそれ以外の場合には、優れた精度とリスクの低い新型出生前診断が適しているといえるでしょう。
新型出生前診断をより安心して受けるには
母体や赤ちゃんに対するリスクが低い新型出生前診断は、確定検査よりも安心して受けることができる検査です。大阪ではいくつもの医療機関で実施されており、希望者は自費で受けられます。大阪のような大都市であれば交通の便がよく、自宅からも近い医療機関が見つかる可能性は高いです。
しかし、多数の医療機関の中から選択するのは難しく、迷うこともあるでしょう。安全度の高い検査ではありますが、大切な赤ちゃんと母体に関わる検査であるためできるだけ安心して受けられるところを見つけたいのは当然です。医療機関を探してみると、新型出生前診断に対応しているところには、認可施設と無認可施設があることがわかります。
それぞれの医療機関には検査の精度について基本的に違いはありません。一般的に新型出生前診断は13・18・21トリソミーに関して調べる目的で利用されることが多いようです。しかし無認可施設ではこれら以外の項目にも対応しているケースがあり、必要に応じて利用できます。
さらに、安心して診断を受けたい人は、遺伝カウンセラーがいる施設を選びましょう。遺伝カウンセラーは多くの情報を持つ専門家であり、検査結果についての相談や精神的なフォローもしてくれるため、何かと安心です。検査結果が出るまで不安なまま長く過ごしたくない人もいるでしょう。そのような場合は、早く結果が判明する医療機関を選ぶとよいでしょう。事前に、どれぐらいの早さで結果が出るのか問い合わせることをおすすめします。
注射器による採血だけで検査をできる新型出生前診断は、母体や赤ちゃんへの安全性が高い検査とされています。大阪府内には新型出生前診断に対応している医療機関は多数あるため、自分に合うところを見つけましょう。