おすすめポイント | 新型出生前診断を臨床研究として実施する認可施設 |
クリニック・企業名 | 大阪母子医療センター |
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所在地 | 〒594-1101 大阪府和泉市室堂町840 |
TEL | 0725-56-1220 |
大阪母子医療センターは、新型出生前診断を臨床研究として実施している認可施設です。そのため、受検に際して年齢制限など、いくつかの条件があります。検査前後のカウンセリングはそれぞれ有料で、確定検査を行う場合にも別途費用が必要になります。
個人で予約を取ることができないので、かかりつけ医から申し込みを行ってもらう必要があります。産科、新生児科などが入っている病院で行うため、こちらで分娩を希望する妊婦さんにもおすすめです。
新型出生前診断の認可施設のため、産婦人科医や認定遺伝カウンセラーが常駐している安心感があります。

受検するにはいくつか条件あり
大阪母子医療センターでは新型出生前診断を臨床研究として実施しています。臨床研究の一環として、検査を受ける方の登録や、生まれてきた赤ちゃんの追跡調査を行なっています。
こちらの病院で分娩予定ではない方でも受検可能ですが、妊婦健診を別の病院で受けている場合には、その医療施設と連絡を取る必要があります。また、受検をするにはいくつか条件があります。
まず、多胎妊娠の場合は受検できません。受検できるのは、以下の項目のいずれかに該当する方のみです。
分娩予定日に35歳以上
分娩予定日に35歳以上でない場合は、受検することができません。また、凍結胚移植による妊娠の場合は、採卵時の年齢が34歳2カ月以上の場合のみ受検可能です。
21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの赤ちゃんを妊娠・出産したことがある
経産婦の方で、21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの赤ちゃんを過去に出産、もしくは妊娠したことがある場合に受検できます。この場合は分娩予定日に35歳以上でなくても受検することが可能です。
胎児が21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーのいずれかの可能性が高いと指摘された
妊婦検診の超音波検査や、母体血清マーカー検査などを受検し、胎児に21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーいずれかの可能性があると診断された場合に受検できます。また、両親のいずれかに染色体3番、18番、21番に関する転座がある場合にも受検可能です。この場合も、年齢制限はありません。
染色体転座とは何か
受検できる条件の中に「両親のいずれかに染色体3番、18番、21番に関する転座がある場合にも受検可能」と書きましたが、転座とは何かを簡単にご説明します。
転座とは?
染色体転座は、500人に1人の確率で起こります。たとえば、2つの染色体の一部が欠落してしまい、しかし、その欠落した一部が別の染色体に付着して再配列されているような状態のことを指します。
21トリソミーの方は見た目に特徴がありますが、転座型の場合は見た目には特徴がないので検査をしなければわかりません。転座は、原因はわかっていませんが親からの遺伝、もしくは受精時に発生します。
親のいずれかに転座があっても、必ずしも子供がそれを受け継ぐとは限りませんが、可能性はあります。「不均衡転座」という染色体を胎児が保有した場合には、学習障害や発達障害などを有する可能性があります。
そのため、大阪母子医療センターでは、両親のいずれかに13番、18番、21番に関与する転座が認められる場合にも受検が可能になっているようです。

大阪母子医療センターで受検する流れ
大阪母子医療センターにて新型出生前診断を受検する場合の流れについてご紹介します。
①予約
まず、大阪母子医療センターのホームページから「産科用外来初心予約申込書」をダウンロードします。これを持って、妊婦健診を受けているかかりつけの産婦人科医へ、受検の旨を伝えます。
「産科用外来初心予約申込書」と、「診療情報提供書」が必要になります。そして、本人ではなく、医師から大阪母子医療センターへFAXにて予約を申し込みます。
その後、予約票と参考資料が、本人もしくは申し込みを行なった担当医へ送られます。確認のため、本人や医師に電話することがあるそうです。
②カウンセリング
妊娠10週以降に、出生前カウンセリング外来にて、カウンセリングを行います。カウンセリングは有料です。ホームページから「出生前カウンセリング外来問診票」をダウンロードし、記入したものを持参します。
検査に関する相談や、検査の予約を行います。必ず、夫婦で来院する必要があります。
③検査
採血ができる期間は、妊娠11週0日から、13週6日の間のみとなっています。検査のために採血する血液は、20mlです。採血にも、必ず夫婦で来院する必要があります。
④結果通知、カウンセリング
結果は来院して通知されます。結果が出るまでにかかる時間は2週間〜3週間です。夫婦でカウンセリングを受け、陽性だった場合には羊水検査などを検討します。
羊水検査を受ける場合は自己負担で約10万円ほどかかります。カウンセリング自体も有料です。
それぞれの疾患の陽性的中率、陰性的中率
大阪母子医療センターが公表している検査精度は以下の通りです。
●21トリソミー
>母親が30歳の場合
陽性的中率:61.3%
陰性的中率:99.99%
>母親が35歳の場合
陽性的中率:80.0%
陰性的中率:99.99%
●18トリソミー
>母親が30歳の場合
陽性的中率:10.6%
陰性的中率:99.99%
>母親が35歳の場合
陽性的中率:22.9%
陰性的中率:99.99%
●13トリソミー
>母親が30歳の場合
陽性的中率:4.5%
陰性的中率:99.99%
>母親が35歳の場合
陽性的中率:10.5%
陰性的中率:99.99%
陽性的中率だけを見ると精度はあまり高くないように見えます。非確定検査なので、陽性が疑われる場合には羊水検査などの確定検査を行うまでは結果はわからない、という感じです。
まずは条件に合うか、かかりつけ医に確認してみよう
大阪母子医療センターで受検する場合は、自分で予約することができません。受検の条件に達しているかどうかを、まずは自分の担当医に確認する必要があります。
分娩予定日に35歳以上になる方はそれだけで受検資格があってわかりやすいですが、その場合もかかりつけ医から大阪母子医療センターへ予約の連絡をしてもらう必要があります。
なので、希望する方はまず、担当のお医者さんに相談してみてください。
また、検査前、検査後のカウンセリングを含め、毎回夫婦同伴での来院が必要なので、配偶者の了承を得ることも忘れないようにしてください。
